小学校理科の内容項目(比較表) 平成4年版は指導書より伊藤が抜粋 14年版は「」を転載
03.10.12  



4年版 A・生物とその環境
 

14年版 A・生物とその環境
 

伊藤先生のコメント
 


第3学年



 
(1) 植物
ア 植物の育ち方
イ 外部から見た体のつくり
(2) 昆虫
ア 昆虫の育ち方
イ 外部から見た体のつくり
(3) 人の体 (削除)
ア 感覚器官のはたらき
イ 骨や筋肉のはたらき
 
(1) 昆虫と植物
ア 昆虫の育ち方と外部から見た
   体のつくり
イ 植物の育ち方と外部から見た
   体のつくり
ウ 昆虫と植物のかかわり



 
 教科書からヒマワリがなくなった。
 夏生一年生植物のみを扱うこと、と付則がある。ヒマワリはつくりが一般的ではないから好ましくないとのこと。また、従来はふたば本葉と使われていたが子葉を使うように指導があったらしい。
 指導書には出てこない部分でも教科書会社には指導があるようだ
 



第4学年



 
(1) 植物の運動や成長と環境
ア 天気や時刻との関係(削除)
イ 植物の成長と季節
(2) 動物の運動や成長と環境
ア 天気や時刻との関係(削除)
イ 動物の活動と季節
(3) 人の活動と環境 (削除)
ア 運動と脈拍,体温
イ 人の活動と時刻,季節

 
(1) 動植物のくらしと季節
ア 動物の活動と季節
イ 植物の成長と季節







 
 動物は継続観察
 植物はヘチマからツルレイシイへ
一年生草本と落葉樹を比べることによって、植物体の死に触れること、とされ、解説では、植物の生と死を実感することなどを通して、生命を尊重し、生物を愛護する態度を育てるようにする、としている。
 これを受けて、名古屋市の教育課程は、生命尊重が重点項目に指定されている。



第5学年



 
(1)植物の発芽・成長・結実
ア 花のつくりと受粉、結実
イ 発芽と養分,
   発芽の要因,成長の要因
(2)動物の誕生と成長
ア 雌雄と卵生胎生(削除)
イ 魚の卵の中の成長と養分
(3) 人の発生や成長
ア 男女の体のつくり(削除)
イ 母体内の成長
 
(1)植物の発芽・成長・結実
ア 発芽と養分
イ 発芽の要因
ウ 成長の要因
エ 花のつくりと受粉、結実
(2)動物の誕生
 卵の中の成長
 母体内の成長

  ア、イ は課題選択
 
 メダカの卵の中の成長とヒトの母体内の成長が、選択となっている。メダカもヒトも同じなんでしょうかね。







 


第6学年




 
(1) 植物の体の仕組み
ア 水、養分の吸収と蒸散(削除)
イ でんぷんのでき方
(2)動物の体の働き
ア 動物の呼吸
イ 動物の消化
ウ 動物の血液循環
(3) 人の体、他の生物との関係
ア 体のつくりと働き
イ 生き物と環境とのかかわり
 
(1)人と動物の体の働き
ア 動物の呼吸
イ 動物の消化
ウ 動物の血液循環
(2)生き物と環境
ア でんぷんのでき方
イ 生きている植物体、枯れた植
   物体と動物
ウ 生き物と環境とのかかわり

 
 環境問題に対する内容が出てきているのが特徴か?








 
                 
 



 

  4年版 B.物質とエネルギー

 

14年版 B.物質とエネルギー
 

    伊藤先生のコメント

 




第3学年






 

(1) 空気や水 (4年へ)
ア 空気の性質
イ 水の性質
(2) 光と音 (音削除)
ア 光の性質
イ 音の性質
(3)乾電池と磁石 (分割)
ア 電気を通す物と通さない物
イ 磁石につく物つかない物,磁
   石になる物
ウ 磁石の極


 

(1) 光集め
ア 光集め
イ 光の当て方と明るさや暖かさ
(2)電気の通り道
ア 電気を通すつなぎ方と通さな
   いつなぎ方
イ 電気を通す物と通さない物
(3)磁石
ア 物の性質と磁石
イ 磁石の性質

 

 空気や水は4年へ移行されたが扱いが軽くなった。
(別紙で検討)










 


第4学年







 
(1)金属・水・空気と温度
ア 金属、水及び空気の温度によ
   る体積変化
イ 金属、水及び空気の温まり方
(2) てんびんと物の重さ(削除)
ア 天秤の仕組み
イ 物の重さと体積
(3)電気や光の働き
ア 電流と豆電球の明るさやモー
   ター回り方
イ 光電池の働き


 
(1)空気・水の性質(3年から)
ア 空気の性質
イ 水の性質
(2)金属・水・空気と温度
ア 金属、水及び空気の温度によ
   る体積変化
イ 金属、水及び空気の温まり方
(3)電気や光の働き
ア 電流と豆電球の明るさやモー
   ター回り方
イ 光電池の働き
 重さが保存される、ことについての取り扱いが4年、5年を通して無くなっているのが特徴。










 




第5学年





 
(1) 物の溶け万
ア 物の飽和
   重さの保存
イ 物の温度による溶解量と析出
ウ 蒸発乾固(削除)
(2) てこ
ア モーメントと重さの保存
 (部分削除)
イ てこ(支点力点作用点)
ウ てこの釣り合いのきまり
(3) 物の運動
ア 振り子
イ 衝突
 
(1) 物の溶け万
ア 物の飽和
イ 物の温度による溶解量と析出
ウ 重量保存

(2) てこ
ア てこの釣り合いと重さ
イ てこの釣り合いのきまり
(3) 物の運動
 振り子
 衝突

   ア、イ は課題選択
 前回の改訂時に華々しく登場した「物の運動」も10年で選択扱い。軽くなったのか。次回の改訂ではどうなるだろうか。
 なぜ、蒸発乾個が無くなるのかは不明。








 




第6学年







 
(1)水溶液の性質
ア 水溶液の性質
イ 水溶液と気体の溶解
ウ 中和(削除)
エ 水溶液による金属の変化
(2)物の燃焼と空気
ア 植物体の燃焼
イ 植物体の乾溜 (削除)
ウ 金属の燃焼 (削除)
(3)電流の働き
ア 電流と電磁石の性質
イ 電流や導線の巻き数と電磁石
の強さ,モーター作り
ウ 電流の発熱作用(削除)

 
(1)水溶液の性質
ア 水溶液の性質
イ 水溶液と気体の溶解
ウ 水溶液による金属の変化
(2)物の燃焼と空気
ア 植物体の燃焼
(3)電流の働き
ア 電流と電磁石の性質
イ 電流や導線の巻き数と電磁石
   の強さ




 
 全体として、手間のいる実験が削除されているような気がする。
 4年の水蒸気もそうだが、教科書でも理科的な実験器具を使うことは減っていていて、台所の化学のようになりつつある。
 中学へ行って、実験器具を扱えない子供が増えることは容易に想像できる。







 
                  
  


               
 平成4年  C.地球と宇宙  
 

平成14年 C.地球と宇宙
 

    伊藤先生のコメント
 


第3学年


 
(1) 石や土 (削除)     
ア 石の特徴         
イ 土の特徴         
ウ 土の成分と成り立ち
    
(2) 日なたと日陰       
ア 日陰の位置と太陽の動き  
イ 日なたと日陰の地面の暖かさ
   や湿り気         
 
(1) 日なたと日陰
ア 日陰の位置と太陽の動き
イ 日なたと日陰の地面の暖かさ   や湿り気




 
 前回、地学分野では数少ない「物に触れる教材」として取り入れられたと言われている(愛教大T先生の10年前の講演)が今回から削除。




 



第4学年


 
(1) 流れる水のはたらき    
ア 浸食,運搬,体積作用   
   (5年へ移行)     
イ 河原や川岸の様子(削除) 
ウ 雨と水量,水速      
  (5年へ移行)
      
(2) 空気中の水の変化     
ア 蒸発と水蒸気       
イ 雨,雪,霜,雲      
 
(1) 月と星
ア 月の動きと形
イ 星の明るさと色 (6年より)
ウ 星の集まりとその動き(〃)
エ 水のすがた
オ 水の状態変化
カ 水の自然蒸発と結露

 
 月は三日月や満月など二つの月を扱う。5年生と違って月の形が変わって見える理由については扱わない。(4年では当然でしょうが





 



第5学年



 
(1) 天気           
ア 1日の気温変化と気象条件と
   の関係          
  (気象条件との関係は削除)
イ 天気変化の予想(観測削除) 
(2) 太陽と月 (1部4年へ) 
ア 太陽と月の動きと位置
  
イ 太陽と月の形,輝きの方向 
   (削除)          
ウ 月の表面の様子 (削除)
  
 
(1) 天気
ア 天気による1日の気温変化
イ 天気変化の予想
(2) 流水の働き (4年より移行)
ア 流水の働き
イ 雨の降り方と流水の働きや、   増水による土地の変化の様子


 
 天気の変化は、観測の結果や映像などの…」から「映像などの気象情報を…」と観察が無くなった。各項目から理科的な技術を育てることが無くなる典型例でもある。





 


第6学年



 
(1) 星            
ア 明るさと色 (4年へ)   
イ 星座の形と動き(4年へ)
  
ウ 南天,北天の動き(削除)  
エ 全天の動き   (削除)
  
(1) 土地のつくりと変化    
ア 土地のつくり       
イ 土地のでき方
ウ 堆積岩と火成岩(削除)
 
(1) 土地のつくりと変化
ア 土地のつくり
イ 土地のでき方
 土地の変化と火山 (新設)
 土地の変化と地震 (新設)


  ウ、エ は課題選択

 
 月の学習が内容を減らして4年へ移行されることからも分かるが、自ら考えをもつ、ことは強調されても、論理的に考えることは削除されていると言っていい。体験は重視されているが、体験を元に論理的に考える能力を養うことはなくなったと思う。


 
                  

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