学 年 |
4年版 A・生物とその環境 |
14年版 A・生物とその環境 |
伊藤先生のコメント |
第3学年 |
(1) 植物 ア 植物の育ち方 イ 外部から見た体のつくり (2) 昆虫 ア 昆虫の育ち方 イ 外部から見た体のつくり (3) 人の体 (削除) ア 感覚器官のはたらき イ 骨や筋肉のはたらき |
(1) 昆虫と植物 ア 昆虫の育ち方と外部から見た 体のつくり イ 植物の育ち方と外部から見た 体のつくり ウ 昆虫と植物のかかわり |
教科書からヒマワリがなくなった。 夏生一年生植物のみを扱うこと、と付則がある。ヒマワリはつくりが一般的ではないから好ましくないとのこと。また、従来はふたば、本葉と使われていたが子葉と葉を使うように指導があったらしい。 指導書には出てこない部分でも教科書会社には指導があるようだ。 |
第4学年 |
(1) 植物の運動や成長と環境 ア 天気や時刻との関係(削除) イ 植物の成長と季節 (2) 動物の運動や成長と環境 ア 天気や時刻との関係(削除) イ 動物の活動と季節 (3) 人の活動と環境 (削除) ア 運動と脈拍,体温 イ 人の活動と時刻,季節 |
(1) 動植物のくらしと季節 ア 動物の活動と季節 イ 植物の成長と季節 |
動物は継続観察 植物はヘチマからツルレイシイへ 一年生草本と落葉樹を比べることによって、植物体の死に触れること、とされ、解説では、植物の生と死を実感することなどを通して、生命を尊重し、生物を愛護する態度を育てるようにする、としている。 これを受けて、名古屋市の教育課程は、生命尊重が重点項目に指定されている。 |
第5学年 |
(1)植物の発芽・成長・結実 ア 花のつくりと受粉、結実 イ 発芽と養分, 発芽の要因,成長の要因 (2)動物の誕生と成長 ア 雌雄と卵生胎生(削除) イ 魚の卵の中の成長と養分 (3) 人の発生や成長 ア 男女の体のつくり(削除) イ 母体内の成長 |
(1)植物の発芽・成長・結実 ア 発芽と養分 イ 発芽の要因 ウ 成長の要因 エ 花のつくりと受粉、結実 (2)動物の誕生 ア 卵の中の成長 イ 母体内の成長 ア、イ は課題選択 |
メダカの卵の中の成長とヒトの母体内の成長が、選択となっている。メダカもヒトも同じなんでしょうかね。 |
第6学年 |
(1) 植物の体の仕組み ア 水、養分の吸収と蒸散(削除) イ でんぷんのでき方 (2)動物の体の働き ア 動物の呼吸 イ 動物の消化 ウ 動物の血液循環 (3) 人の体、他の生物との関係 ア 体のつくりと働き イ 生き物と環境とのかかわり |
(1)人と動物の体の働き ア 動物の呼吸 イ 動物の消化 ウ 動物の血液循環 (2)生き物と環境 ア でんぷんのでき方 イ 生きている植物体、枯れた植 物体と動物 ウ 生き物と環境とのかかわり |
環境問題に対する内容が出てきているのが特徴か? |
学 年 |
4年版 B.物質とエネルギー |
14年版 B.物質とエネルギー |
伊藤先生のコメント |
第3学年 |
(1) 空気や水 (4年へ) ア 空気の性質 イ 水の性質 (2) 光と音 (音削除) ア 光の性質 イ 音の性質 (3)乾電池と磁石 (分割) ア 電気を通す物と通さない物 イ 磁石につく物つかない物,磁 石になる物 ウ 磁石の極 |
(1) 光集め ア 光集め イ 光の当て方と明るさや暖かさ (2)電気の通り道 ア 電気を通すつなぎ方と通さな いつなぎ方 イ 電気を通す物と通さない物 (3)磁石 ア 物の性質と磁石 イ 磁石の性質 |
空気や水は4年へ移行されたが扱いが軽くなった。 (別紙で検討) |
第4学年 |
(1)金属・水・空気と温度 ア 金属、水及び空気の温度によ る体積変化 イ 金属、水及び空気の温まり方 (2) てんびんと物の重さ(削除) ア 天秤の仕組み イ 物の重さと体積 (3)電気や光の働き ア 電流と豆電球の明るさやモー ター回り方 イ 光電池の働き |
(1)空気・水の性質(3年から) ア 空気の性質 イ 水の性質 (2)金属・水・空気と温度 ア 金属、水及び空気の温度によ る体積変化 イ 金属、水及び空気の温まり方 (3)電気や光の働き ア 電流と豆電球の明るさやモー ター回り方 イ 光電池の働き |
重さが保存される、ことについての取り扱いが4年、5年を通して無くなっているのが特徴。 |
第5学年 |
(1) 物の溶け万 ア 物の飽和 重さの保存 イ 物の温度による溶解量と析出 ウ 蒸発乾固(削除) (2) てこ ア モーメントと重さの保存 (部分削除) イ てこ(支点力点作用点) ウ てこの釣り合いのきまり (3) 物の運動 ア 振り子 イ 衝突 |
(1) 物の溶け万 ア 物の飽和 イ 物の温度による溶解量と析出 ウ 重量保存 (2) てこ ア てこの釣り合いと重さ イ てこの釣り合いのきまり (3) 物の運動 ア 振り子 イ 衝突 ア、イ は課題選択 |
前回の改訂時に華々しく登場した「物の運動」も10年で選択扱い。軽くなったのか。次回の改訂ではどうなるだろうか。 なぜ、蒸発乾個が無くなるのかは不明。 |
第6学年 |
(1)水溶液の性質 ア 水溶液の性質 イ 水溶液と気体の溶解 ウ 中和(削除) エ 水溶液による金属の変化 (2)物の燃焼と空気 ア 植物体の燃焼 イ 植物体の乾溜 (削除) ウ 金属の燃焼 (削除) (3)電流の働き ア 電流と電磁石の性質 イ 電流や導線の巻き数と電磁石 の強さ,モーター作り ウ 電流の発熱作用(削除) |
(1)水溶液の性質 ア 水溶液の性質 イ 水溶液と気体の溶解 ウ 水溶液による金属の変化 (2)物の燃焼と空気 ア 植物体の燃焼 (3)電流の働き ア 電流と電磁石の性質 イ 電流や導線の巻き数と電磁石 の強さ |
全体として、手間のいる実験が削除されているような気がする。 4年の水蒸気もそうだが、教科書でも理科的な実験器具を使うことは減っていていて、台所の化学のようになりつつある。 中学へ行って、実験器具を扱えない子供が増えることは容易に想像できる。 |
学 年 |
平成4年 C.地球と宇宙 |
平成14年 C.地球と宇宙 |
伊藤先生のコメント |
第3学年 |
(1) 石や土 (削除) ア 石の特徴 イ 土の特徴 ウ 土の成分と成り立ち (2) 日なたと日陰 ア 日陰の位置と太陽の動き イ 日なたと日陰の地面の暖かさ や湿り気 |
(1) 日なたと日陰 ア 日陰の位置と太陽の動き イ 日なたと日陰の地面の暖かさ や湿り気 |
前回、地学分野では数少ない「物に触れる教材」として取り入れられたと言われている(愛教大T先生の10年前の講演)が今回から削除。 |
第4学年 |
(1) 流れる水のはたらき ア 浸食,運搬,体積作用 (5年へ移行) イ 河原や川岸の様子(削除) ウ 雨と水量,水速 (5年へ移行) (2) 空気中の水の変化 ア 蒸発と水蒸気 イ 雨,雪,霜,雲 |
(1) 月と星 ア 月の動きと形 イ 星の明るさと色 (6年より) ウ 星の集まりとその動き(〃) エ 水のすがた オ 水の状態変化 カ 水の自然蒸発と結露 |
月は三日月や満月など二つの月を扱う。5年生と違って月の形が変わって見える理由については扱わない。(4年では当然でしょうが…) |
第5学年 |
(1) 天気 ア 1日の気温変化と気象条件と の関係 (気象条件との関係は削除) イ 天気変化の予想(観測削除) (2) 太陽と月 (1部4年へ) ア 太陽と月の動きと位置 イ 太陽と月の形,輝きの方向 (削除) ウ 月の表面の様子 (削除) |
(1) 天気 ア 天気による1日の気温変化 イ 天気変化の予想 (2) 流水の働き (4年より移行) ア 流水の働き イ 雨の降り方と流水の働きや、 増水による土地の変化の様子 |
天気の変化は、「観測の結果や映像などの…」から「映像などの気象情報を…」と観察が無くなった。各項目から理科的な技術を育てることが無くなる典型例でもある。 |
第6学年 |
(1) 星 ア 明るさと色 (4年へ) イ 星座の形と動き(4年へ) ウ 南天,北天の動き(削除) エ 全天の動き (削除) (1) 土地のつくりと変化 ア 土地のつくり イ 土地のでき方 ウ 堆積岩と火成岩(削除) |
(1) 土地のつくりと変化 ア 土地のつくり イ 土地のでき方 ウ 土地の変化と火山 (新設) エ 土地の変化と地震 (新設) ウ、エ は課題選択 |
月の学習が内容を減らして4年へ移行されることからも分かるが、自ら考えをもつ、ことは強調されても、論理的に考えることは削除されていると言っていい。体験は重視されているが、体験を元に論理的に考える能力を養うことはなくなったと思う。 |